金沢弾丸旅行②
ということで前回の続き、駅前のネカフェで泊まるところから。
アニメならアマゾンプライムなどで観ることがあるものの、漫画に関してはほぼ何の知識もなかったため、せっかく一晩快活クラブで過ごすなら目一杯読んでやろうと意気込む。とりあえずアニメ2期まで見て続きが気になっていた呪術廻戦とはたらく細胞をかごに入れて部屋まで帰ってきた。しかしはたらく細胞はレディー編?という、思っていたシリーズとは違ったので読まなかった。フラットシートに毛布を2枚持ち込み、自分をサンドイッチする形でくるまりながら読む。照明が真上についているので漫画に影がさしてしまい、あまりよい体勢ではないなと感じつつも、漫画に没頭すること数時間。喉が渇いてきた。換気と空調設備は万全らしく乾いた冷たい風がでてくる。とりあえずそろそろ12時をまわり寝る時間なのでタオルを顔に広げて乾燥を防ぐ。
起きたら3時半ごろだった。睡眠時間を考えるともう少し寝たほうが良い気もするが、2度寝は寝坊と相場が決まったいる。諦めて漫画の続きを詰め込むことにした。呪術廻戦、途中雑に読んだがなんとか最後まで読み切った。あとは水を飲んだり身装を整えたりソフトクリームを食べたり。本当は6時からモーニングとして提供されるポテトやトーストを食べたかったが、兼六園の早朝開園に間に合わないので出発。利用時間は21:00~5:00の7時間半ほどだったと思う。値段の割には非常に充実していたし、治安面での不安を感じることは全くなかったので、今後もちょうどよいホテルがない場合には利用したい。
外へ。さすがにそろそろ空が白んでくるころだろうと踏んでいたが、あたりは真っ暗で完全なる夜だった。そして寒い。10月上旬の早朝ってこんなに寒かったっけ、まあ金沢は日本海側だからそんなものなのか。ウインドブレーカーに敬礼。感謝。ファミリーマートが近くにあったので暖を求めて入った。ホットスナックを買おうとしたが、店員さんに温まるのにあと1時間くらいかかると言われ、チンしたらいいのでは、などと思いつつパンとタンスティックを買う。こういう出先でも既知のおいしさなのがコンビニのよいところである。外は真っ暗で寒いしイートインもなかったので、兼六園で食べることにした。兼六園までは約3km。早朝開園では、複数の出入り口のうち2か所ほどしか開いていなくて若干迷ってロスしたかもしれない。
次は兼六園の様子から
金沢弾丸旅行①
この前の土曜日、金沢に行ってきたので備忘録として。
土曜日は基本的に午前か午後のどちらかに部活がある。この前の土曜日は午前だったので、時間があった。夜行で行くことも考えたが、バス運賃が2000円ほど高いうえ、バス泊は脚がむくみやすいので、それならば金沢駅で快活クラブに泊まる方がよいと考えた。
行き張り切って早めに名古屋に着いたところ、やることもないし座るとこもないのでちょっと後悔。でも久しぶりにまちなかを歩くのは楽しい。お腹すいたのでスティックデニッシュを買ったがそれでも腹の虫はおさまらず、専門店を巡るもその場で食べにくいものが多く断念、結局外のコンビニへ。とはいえ名古屋の特産を食べたく味噌カツ味の駄菓子4枚入り130円を購入。肉はないに等しいがスパイスが効いていて美味しい。駅前広場で食べていると鳩が物欲しそうに寄ってきた。1mほどまで寄ってはこちらをチラ見し少し離れる。なんとも人間くさい。2枚だけ食べて残りをカバンにしまうと鳩も興味を失った模様。前に座ってたおじいちゃんと目が合い気まずくなったので再び駅中散歩に戻る。帰りは手羽先を買って帰ろうか、高校の時によく来たの懐かしいな、うまいもん横丁の配置変わりすぎててここどこ、とかなんとかやってるうちにいい時間になった。
スマホ乗車券を片手に様子を伺う私。どうやら降りてくる客はいなさそうだ。今思えば運転手さんの休憩が要るから当たり前なんだけども。運転手さんにQRコードを見せる。昼行だが親切にもスリッパを用意してもらえ、使わないとしても嬉しかった。ちゃんと乗れたことに安堵して辺りを見回すと私以外に客がいない。妙だなと思いつつも、後ろが空いてるうちに座席の角度を調節しておく。ちゃっかりちゃっかり。結局私以外の乗客は足ムキムキのpcカタカタ兄ちゃん一人であった。ほんのり揺れるバス。心地よいアナウンス。その上リクライニングし放題とあって、眠くならないはずはない。目を開けて車窓に目をやると、広い川に白い夕日が映えている。美しい。寝ぼけ眼でGoogleマップを開くとどうやら揖斐川だったらしい。やはり景色の移り変わりを見ると移動している実感が湧いて良い。これは飛行機に乗るのが好きではない理由の3つ目だったりする。(1つ目は耳が痛いこと、2つ目は高いこと) 休憩でSA金沢にとまって以降はずっと起きて明日の予定を立てたり金沢駅のグルメを調べていたら、スマホの充電および通信量がカツカツで焦った。
金沢駅付近は予想以上に都会だった。よく知らないが北陸地方の中では主要都市なのだろうか。聞こえてくる方言が新鮮で一気にテンションが上がる。ひとまず駅のショッピング街のようなところにある魚菜屋に向かった。着いたのが8時すぎだったので土産物店は照明が落とされ、魚菜屋もそろそろラストオーダーのようだった。上刺身定食をタブレットから注文。醤油がついていなかったり、ホールの店員さんがおっちょこちょいだったりしたが、とても美味しかった。金沢名物ののどぐろ、ぼたんえび、バイガイ、中トロ、かんぱちなどのお刺身に、てんぷら・煮魚・焼きサバ・豆腐・ひじきが少しずつついて2200円だった。後述するネカフェ代と並ぶ出費だったが後悔はない。あとごはん普通盛り頼んだら1.2合分くらいあって食べきれませんでしたごめんなさい。エビほんとおいしかったな。頭吸いたかったがみっともないのでやめておいた。少し緊張していたので最初に口にしたバイガイやかんぱちの味をあまり覚えていない。美味しかったという記憶だけが残る。
ということで午後9時を回り、金沢駅もだいぶ落ち着いた雰囲気。初めて快活クラブにとまるのでるんるん気分である。ビル自体は古そうだったが快活クラブの階でエレベーターを降りると、そこは別世界。高校のとき通った塾を思わせる綺麗な内装と明るい電気がついている。ネットで調べた通り手続きをしていると奥からスタッフさんがやってきて会員登録を手伝ってもらえた。完全セルフは気楽だが、初めてだったので人と喋れて安心した。学生は入会金0かつ部屋代20%オフとはすばらしい。安全面は第一なのでカードキーで出入りできる鍵付き完全個室にした。9時15分くらいにチェックインしたので9時間パックなら明日6時15分か、6時からの朝ポテト食べてみたいけど兼六園の早朝入園行きたいしな~とか考える。室内はベッドくらいの広さだが、コンセント、机、PC、座椅子などがすべておいてあり、コンパクト大好き人間としてはこの上ない快適空間である。さてさてキリもいいので(?)この辺で区切ろうと思う。次回は泊まるとこから。
離島に泊まった話②
船着き場近くに住む夫妻と合流し、本土へ向かう。島の住民同士がそれぞれどういう関係なのか見極めるのが大切、と友人が教えてくれた。人口が極めて少ない島であり、かつ血縁関係のある家がほとんどらしい。もちろんとても仲が良い間柄もあるようだが、犬猿の仲であることもあるので、いわゆる地雷を踏まないように、とのことらしい。幸い今回送迎した2組の夫妻は、家が離れていることもありそれほど悪くない関係のようだった。国際政治みたいだ。
本土側の港で乗り継ぐ車を待っていて思い出したのだが、おそらく小学生のころ観光で訪れたことがある場所だった。懐かしい。焼いた貝を家族で食べたっけ。
ワクチン接種に必要なクーポン、予診票、身分証明書などを確認し中へ入る。大きな体育館を貸し切って会場にしているようで、我々以外にも離島・沿岸地域から数百人の高齢者が来ていた。幸いなことに誰もアナフィラキシーなどにならず一安心だった。ちなみに筋肉注射なので割と痛いらしい。
そんなわけで本来の目的はおしまい。これっぽっちのお手伝いで交通費と泊まるところを用意していただけると、遊びにきてしまったようでちょっと申し訳なさが募る。
その日泊まったのは以前ゲストハウスとして使われていた平屋だった。物置にゴミが散乱していたり、ゴキブリが出たりはしたが、布団は清潔だったので問題はなし。私が潔癖症ではないか友人が心配してくれたが、いざゴキブリが出ると逃げまどっていて、結局私が出るはめになった。虫は得意ではないがヌメヌメふにゃふにゃ系でなければ何とかなる。
夕ご飯は島で一番若い50代の家族と一緒にバーベキューをした。島ということで貝類が豊富で、なかでもたまたま採れたというヒオウギ貝を焦がし醤油にしたバタバタがおいしかった。豚肉を噛んだ時に明らかに生の味がしたが、胃腸くんの強さと日本の公衆衛生を信じて飲み込んだ。特に被害はなかった。
水産高校を出て海の仕事につくのが当たり前の世界。いろいろと面白い話が聞けた。港湾関係は当直がある代わりに給料がそこそこいいらしい。成績などよりも真面目な性格が就職に有利だそうだ。まあどこの世界もそれは同じだろう。水産高校の実習で沖合に数か月行った話、気象庁の調査船に乗った話。船医というものに興味があったので聞いたところ、その船は船医がおらず、虫歯を船上で抜いていたとか。酔うと大変らしい1回くらい経験してみたいものだ。
夜の星空が綺麗だった。街灯が島にはほぼないのである。目がよくない私でも無数の星が見える。普段は辛うじて夏の大三角形が見えるかどうか程度なのに。高いところから島を見渡せば、どこの家がまだ起きているか分かる。ただ如何せん闇が濃いので、イノシシが出ないかびくびくしながら歩いていた。
離島に泊まった話①
大学の友人に誘われて離島に行ってきた。港町まで電車で2時間、そこからボートで10分ほど。人口50人ほどでそのほとんどが後期高齢者という限界集落である。コロナのワクチン接種が本土で行われるのだが、自力で歩けない人や車椅子のおじいちゃんおばあちゃんは定期船に乗るのが大変なので、小型ボートで移動するという。その手伝いとして友人に声がかかり、一人だと何かと心配なのでということで声がかかったようだ。島の住民の世話をしている職員さんは40歳ほどで、元々公的機関から地域振興のために派遣されたが、観光地化計画が頓挫し、その後は自分の志でその島に住み続けているという。
モーターボートで海を渡るのは初めてだったので非常にわくわくした。5月といえど海風は涼しく、ともすれば寒い。ウインドブレーカーを持ってきてつくづくよかった。島は東西に1km、南北に300mほど。コンクリートで固められた船着き場にボートをとめ、上陸する。右手前に島唯一の神社があり、左手には木造の家が立ち並んでいる。坂が多いためか、家は概して小さく、かつて色とりどりに塗られていたであろう外壁のペンキが剥がれ落ちている。全盛期には1000人近くが暮らしたが今はその20分の1。ほとんどが空き家である。潮風の影響も相まって、畑に置かれた車輪の残骸や物干しなどは大抵さびている。なかなかに秘境である。
軽トラの荷台に人を車椅ごと乗せる練習を3人でする。順に車椅子に乗る役もするのだがこれがかなり怖い。頭を支えるものがないままに急なスロープを登るのである。おそらく高齢者は我々より体重が軽いから幾分運びやすいだろう。
束の間の自由時間。友人は以前1か月ほどこの島に滞在していたことがあるらしく、2人ほどのおばあちゃんの家に挨拶回りした。狭い島では新しい人が来たら一瞬で噂が広がるらしく、饅頭やみそ汁を頂いた。そのうえコンビニで買った酢豚弁当を食べるとおなか一杯になり、午後からの手伝いに支障がないか心配なくらいだった。聞いた話の内容も興味深かったのでいずれ書こうと思う。
そんなこんなで12時。軽トラの荷台に乗って車椅子の人の家を訪ねる。島の中でも奥の方にある家なので、車でなければ船着き場まで出られないのである。おばあちゃんの方が足が悪いようで、立っていることもできず、家では這って移動しているようだった。それでも少し歩きたいと言って竹の杖も持っていくことになったが、毎度決まって使わないらしく、おじいちゃんが呆れていた。先ほどの練習の通り荷台におばあちゃんを乗せ、私と友人で車椅子が揺れないように持つ。道幅がせまいため気を付けていないと枝が頬をかすめる。よく軽トラが脱輪しないものだ。おばあちゃんはおそらく認知症ぎみだが、とても陽気な人で、声をかけると歯を見せてよく笑ってくれる。私たちが来た経緯を説明すると、また来てね、と言ってくれた。島の外から嫁いできたそうで、こんな不便なところに住むもんじゃない、とこれまた笑っていた。